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外国人の脱退一時金はいくらもらえるの?
脱退一時金の「計算式」は次のとおりです。
脱退一時金 = 厚生年金保険の加入期間の平均標準報酬額
× 支給率 {(保険料率×1/2)被保険者期間に応じた数}
計算式だけでは分かりにくいので、
「年収320万円で3年間働いた人」の脱退一時金の金額(計算例)を見てみましょう。
次の計算例のとおり、約87万円の脱退一時金が支払われます。
前提 (計算例)
毎月の賃金 … 20万円
賞与1回当り … 40万円 (賞与は年2回支給)
1年間の年収は… 20万円×12カ月 + 40万円×2回/年 = 320万円/年
年収320万円の外国人従業員
↓
この外国人が日本で3年間働いて、帰国した場合
標準報酬月額 … 20万円
標準賞与額 … 40万円 として計算。
計算方法
(20万円×36カ月+40万円×6回)÷36カ月
=960万円÷36カ月
=266,666円 ←これが 平均標準報酬額 です。
266,666円 ×18.3 % ×1/2 × 36=878,398円
平均標準報酬額 厚生年金保険料率 係数 脱退一時金
(2017年9月以降)
脱退一時金(100%額)は、 878,398円です。
さらに、ここから20.42%の所得税が源泉徴収されます。
正確に言うと、20%の所得税と、0.42%の復興特別所得税です。
(この例では、179,368円 の税金が引かれます)
そして、差額が外国人本人の銀行口座に支払われます。
この例では、日本年金機構から 699,030円 が支払われます。
所得税は、後日、還付申告することで、払い戻しを受けることができます。
差し引かれた20%相当の所得税(この例では179,368円)は、後日、日本国内の代理人(納税管理人)を通して、日本の税務署に払い戻しの請求(還付請求)をすることができます。
税金の還付請求の手続きが終われば、払い戻しされた金額は納税管理人あてに振り込まれます。
後日、納税管理人から金額を受け取ることで、払い戻しされた金額を外国人本人が受け取ることが可能です。
担当:永井(ながい)
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